インプラントについて
~欠点と注意事項~
欠 点
仮歯期間が長い
取り外しの義歯なら、型を採るだけで出来上がりますが、インプラント治療は、麻酔下で、 インプラントを埋め込むための外科手術を必要とします。
その後、骨結合までの安静期間として、3ヶ月から6ヶ月間、仮歯で過ごさなければなりません。 最近では、インプラントを埋め込む手術と同日に仮歯を入れられる「即時荷重インプラント治療」の登場により、治療期間を大幅に短縮できるケースも増えています。
治療に適さないケースがある
骨質が極端に悪い場合など、インプラントが出来ないケースもあります。 「適応症」の項をご覧ください。
保険の適用外です
注意事項
インプラント治療は、インプラント以外の歯との調和の取れたものでなければならないし、 口腔全体を常に清潔に保つ、しっかりとした患者さん本人の自覚が必要です。 定期診査も忘れてはいけません。また、喫煙はインプラントの予後に悪い影響を与えます。
歯科医として、下顎は下顎神経、上顎では上顎洞(副鼻腔)が接近している場合は、特別の配慮を必要とします。
教 育
今日、欧米の歯科大学ではすでに当たり前にインプラントを学びます。日本の各歯科大学でも、 インプラント診療科や講座を設置し、診療と教育にインプラント治療を積極的に採り入れるようになりました。
適応症
骨質が極端に悪い場合(骨粗しょう症など)や全身的に問題をかかえている場合は、 インプラントの適応症ではありません。
以前は、骨量が少ない場合も適応症ではなかったのですが、 今日では、骨造成のテクニック( GBR )があり、 インプラントを埋め込む前や、埋め込みと同時に骨を作ることも出来ます。
顎骨の成長中の 若年者以外は、年齢制限は特にありません。