歯科用CT診断装置
歯科用CT(Computarized Tomography)診断装置
大海原を航海中に濃霧にあった時に海図とコンパスさえあれば、船は安全航行が可能だろうか。
GPSならどうだろうか。
視界ゼロの状態では、広い海の上といえども衝突の危険がある。
レーダーを搭載していれば、安全は保証されます。
そのレーダーの役割を果たしてくれるのがCTです。
外部から見えない顎骨内の神経や血管の位置と走行状態を教えてくれます。
さらにCTは、顎骨や副鼻腔の形や骨の厚みなどの三次元情報とインプラントを埋め込みたい場所の骨の硬さ(HF値=骨質評価)を正確に数値で示します。
建設現場では、当たり前に行われていることですが、測量と地質調査なしに設計図は書けませんし、恒久的なビルなどとても望めません。
当院では、原則として全ての症例に於いて術前に、コンピューターを駆使して、インプラントの埋め込みから治療のゴールまでの治療計画を立てます。
それに基づいて、当日の手術担当メンバーと手術方法やインプラントシステムや器具や使用薬剤の選択や手術手順について、前日までに確認を行い手術に備えています。術中においても、手術室のモニター画像を再確認しながら、インプラント手術を行っています。
患者さんには、 カウンセリングルームにて、画像を見ながら治療方針を具体的に御説明しています。
歯周病で来院された当院患者さんのCT画像
歯肉の状態は一見それ程悪いようには見えませんが、 CTで撮影した画像を見れば、本来歯を支えるべき骨の吸収が重度に進行しているのが一目瞭然です。
【正面】
ご自身の問題点をモニターで見ながら治療方針の説明を受けられます。
【口腔内 左側】
モニター上の立体(3D)モデルは、上下左右に回転可能。患部をよりはっきりと見ることができます。
当院の歯科用CT 診断装置は、フィンランド製(PLANMECA ProMax 2D/3D)のコンビームCTで、従来の歯科のパノラマレントゲンと同じ感覚で撮影ができます。 パノラマレントゲンと歯科矯正用セファロレントゲンもデジタル撮影できる機能を備えています。
ヨーロッパの厳しい審査基準をクリアした低被爆CTで、必要な範囲のみをピンポイントで撮影できます。
▼ピンポイントで顎関節を撮影
▼院長が学会誌に発表したX線CTに関する原著論文(一部)。
[平成12年 日本口腔インプラント学会にて発表]