歯科医師および技工士を対象とした「審美修復治療」に特化した専門誌『QDT別冊 The Japanese Journal of Esthetic Dentistry2022』に「矯正歯科治療歴のある患者に対する低侵襲の審美的アプローチ」と題して院長 川原 淳の記事が掲載されました。
これは院長と技工士 間中 道郎(Dent Craft Studio M’s Art)との共同作業です。
これは院長と技工士 間中 道郎(Dent Craft Studio M’s Art)との共同作業です。
論文の要約
本論文では、過去に矯正治療を受けた成人患者に対し、再矯正を行わずに審美的改善を図った症例が紹介されています。執筆は川原淳氏(川原歯科医院)と間中道郎氏(Dent Craft Studio M’s Art)によるもので、歯科医師と歯科技工士の密な連携による審美修復の実践が中心となっています。本症例では、患者が再矯正を希望しないという背景のもと、歯列不正や歯冠形態の不調和を補綴的手法で改善する方針が採られました。治療計画においては、診断用ワックスアップを活用し、歯冠補綴による歯列改善の可否を事前に評価しています。これにより、歯の切削量を最小限に抑えながら、審美性と機能性の両立を目指す低侵襲なアプローチが可能となりました。
具体的な治療内容としては、生活歯ホワイトニング、ダイレクトボンディング、プロビジョナルクラウンの装着を経て、最終的にオールセラミッククラウンによる補綴修復が行われました。これらの処置は、歯質の保存を重視しながら、歯列の調和と自然な審美性を追求するものであり、患者の満足度も高かったと報告されています。
本論文は、矯正治療後に残る審美的課題に対して、再矯正に頼らず補綴的手法で対応する選択肢を示すものであり、特に成人患者における治療の柔軟性と審美修復の可能性を示唆しています。歯科医師と技工士の協働による診断・設計・製作のプロセスが、予知性の高い審美治療を実現する鍵であることが強調されています。